第1期名親戦の記録(戦型の話)

名親戦とは

僕が所属するママパパ将グループの中で開催される身内棋戦で、「名親戦」という棋戦があります。そして、その棋戦には「戦型指定ハンデ」という特殊なハンデがあります。それは、棋力差の乖離が激しいグループ内において、「下剋上のチャンスを広げること」や「棋力向上のための研究が捗ること」を目的としており、段級位が下位者から上位者に対して「四間飛車で来てください」などの指定をすることが出来るというものです。それにより、自分の土俵に持ち込んだり、相手に苦手なことを強いたり、合わせて、戦法が絞られることにより両者にとって研究を深めやすくすることが狙いです。
実際に、戦法の幅が広がったり、得意戦法を深堀りできたりと一定の成果は上げているみたいなので、来週より開催される第3期名親戦を経て、グループに所属する全員の棋力が向上すると良いなと思います。

実際に指された戦型


※水色:相居飛車の対局 黄色:相振り飛車の対局

これが全対局にて指された戦型一覧です!
誰が何を指したかを並べただけなので、この表からは対局の組み合わせが分かるように作られていなく恐縮ですが、どの戦型が採用されたか、振り飛車の数や相振り飛車の割合、振り飛車においては勝率まで見られるように取りまとめました。

思ったより相振り飛車が少ない?

このママパパ将グループは、過半数以上、当時は75%は振り飛車党やったかと思います。そこで、相振り飛車にフォーカスを当ててみたのですが、出現した割合は9回(17.3%)と思っていたより少なかったです。よくよく振り返ってみると、振り飛車党同士の対局になっても、「戦型指定ハンデ」にて振り飛車党の相手に居飛車を指させるなどを実施していたこともあり、思ったより少ない結果になったものと思われます。
しかし、振り飛車にさらにフォーカスを当ててみると、プロの順位戦では三間飛車が多いと戸部先生のYoutubeで発表されていましたが、ママパパ将グループでは四間飛車が最も多かったです。


僕が振り飛車党で無いため、将棋放浪記で得た知識ではあるのですが、三間飛車や中飛車よりも攻守のバランスが良いため初心者にオススメしやすいという点から、四間飛車は比較的多く指されている傾向があるのかなと思いました。将棋放浪記のこの動画でも、初心者にオススメの戦法は四間飛車が良いのでないかと藤森先生も仰っていますしね。

相居飛車はどうなん?

居飛車党が少ないため、相居飛車の対局も多くなく、さらに4大相居飛車のうち「矢倉4局、角換わり3局」の7局しか指されませんでした。横歩取り・相掛かりに関しては0局です。居飛車党が19人中5人しか居なかったのでしょうがないですよね。
僕は居飛車党なので、個人的にはもっと相矢倉の対局とか見たい気持ちはありますが、振り飛車党の割合がすべてですね。なんとなく思ったのですが、アマチュア将棋界では「居飛車党」と「振り飛車党」、どちらが多いのでしょうか。感覚的には「振り飛車党」の方が多い印象がありますがいかがでしょうか。特に若いほうが振り飛車党の割合が多い気がします。

次回の名親戦は?

また、まとめ次第、第2期の同様のデータをまとめた記事を作る予定です。第2期の頃にはメンバーが増えて、第1期の3組→4組とグループが増えており、また、居飛車党:振り飛車党の割合が変化し、居飛車党の割合が増えております。推測ですが、おそらく相居飛車の対局数が増えているのではないでしょうか。
まとめ次第、ブログにて発表いたしますので、是非、お楽しみになさってください。

それでは、今回はここまで。
じゃあね~~。

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