脱・初心者向けの記事
最近、時間の使い方が上手くなってきた気がする。
絶対的なレベルやなくて、相対的なやつね。ちょっと前の自分より。初段になれたポイント とか紹介してる記事多いけど、ここであえての2級になれたポイント とかブログに書いたら需要あるものかな?笑笑
中間報告的な?笑笑
— Syam_O将棋ウォーズ2級 (@Syam_O1013) September 15, 2021
2級になったので「初心者」は脱して「初級者」になったとは思う。ただし、初段には届いていないので、まだまだである。そんなレベルではあるが、脱初心者向けの記事を書こうと思う。
というのも、このツイートにも記載した通り、初段になるための記事は多数あふれているが、2級くらいの記事はほとんど無いのではないか。そんな隙間産業的な記事によって、誰かの役に立ったり、また、アウトプットとしてまとめることにより自分自身の整理にもなれば良いなと思い記事にまとめたいと思ったのがキッカケである。
テーマは時間の使い方
さて、先述のツイートにも記載した通り、以前と比べて「時間の使い方」がうまくなったと思っている。何をもって「良い」と判断したのか。それは下記の2点が挙げられる。
・時間切れ間近でテンパる場面が減った。
裏をかえせば、「時間の使い方」で失敗するのは、上記の2点が大半では無いだろうか。理想の話をすれば、0.1秒で最善手を指すことが出来るに越したことはない。しかし、将棋ほど複雑なゲームでそれはほぼ不可能と考えられる。そのため、限られた時間を友好に活用しながら最善手を模索する技術が求められるのである。
2級レベルの時間の向き合い方
現在2級帯で時間の使い方として意識していることは下記3点である。
・とにかく欲張りな1手を探す
・当たり前の1手の前で長考する
1つずつ紐解いていこう。
・常に1分で寄せ切るための急所を探す
これは常に意識していることで、寄せの場面になれば1分で寄せられるような急所攻撃を常に意識している。特に、詰めろか1歩手前を目指し続ければ、どんなに形勢悪くなっても凌ぎきった瞬間に数手で大逆転勝利みたいになることもあるので、常に1分以内の数手で終わらせるつもりで指している。
そのための努力としては、「寄せの手筋200」や「光速の寄せ」を読み込むようにしており、逆に、それが実現できるのであれば序盤中盤でどれだけ時間を使っても良いと安心できる。そう思えば、中盤とかでも焦って指さなくとも、3分後くらいの自分が頑張るからしっかりと今考えよう~みたいになって浅はかな手を指さなくなり、自分自身の悪手による形勢悪化が減ったように感じるくらいである。これによって時間切れ負けになることは減り、最近は寄せ切れるか寄せるターンが来ずに負けるかという結果になることが多いと思う。
・とにかく欲張りな1手を探す
これは、浅はかな手を指さないために効いた意識である。
元々の僕は、3分切れ負けジャンキーで時間の使い方としては浅はかな手を指して時間を余らせたまま負けることが多かったパターンである。しかし、普通に考えると見える筋でトントンでもまぁ良しみたいな場面でも、もっと得することは無いか、少しでも美味しい手は無いかと考えるようになったうちに、自然と浅はかな手が減り続けた。特に、「ひと目の手筋」や「羽生の法則」を読んで中盤で活用できる手筋を覚え始めたら、この技が効くか、それともこっちの技が決まるのでないかと考えるようになり、自然と良い手を見つけ出せるように。そのうちに、気がついたら時間を使いながらしっかりと考えることが出来、少々時間がかかっても面白い筋から攻撃を組み立てられるようになり、それが勝率に繋がってきたように感じる。
・当たり前の1手の前で長考する
これは対人戦の駆け引きである。
ここまでの「時間の使い方」に関しては「時間」と「自分」が向き合った際の話で、自分自身だけの問題であった。しかし、将棋は1人ではなく2人で対局するものであり、お相手の持ち時間も自分の持ち時間として活用できるとなお良しである。つまり、相手の持ち時間を上手に使えるかどうかも「時間の使い方」が上手かどうかのポイントになるであろう。そして、逆に、相手の持ち時間を上手に活用できなかったら、それは無駄な時間を過ごしてしまい形勢を損ねてしまう原因になってしまうことも考えられる。
というわけで、自分にとって「当たり前の1手の前で長考する」こととは、自分の中では3-5手先までは決まっている流れであるが、相手にとっては絞りきれずに複数の筋を考えさせる羽目になる場面で長考できると、相手はその時間を有益に使える言えただろうか。おそらくプロ棋戦の「封じ手」で生じる心理戦のような感覚かと思う。
そのため、相手の思考を乱すことが目的であるため、「相手にとって当たり前と思う局面で長考すること」は応用すれば「詰みがありそう」と思う局面で無駄に長考することでも1つ効果があると考えられる。
時間を上手に使うためのまとめ
改めて、時間の使い方をより良くするためのポイントは下記3点と思われる。先述の意識している3点を要約した感じ。
・常に最善手を欲しがる
・相手の思考を乱す
これに至るまで、「序盤2:中盤5:終盤3で意識せよ」や「序盤は丸暗記して考える時間を減らせ」などのアドバイスを活かすために奮闘したが、結局上記の3点を意識するようになったことで、時間配分を考えたり、時間を上手に使うために序盤を丸暗記すれば良いみたいな考え方は自然と消えていった。
※序盤記憶は、あくまでも時間視点の話であり、変化含めて丸暗記できるに越したことはない。
ただし、あくまでも時間を上手に使うのが目的ではなく、最善手を指すのが目的であるため、最善手を導き出すための脳みそにするためには、「手筋・寄せの勉強」が最も効くと僕は結論づけたい。時間を上手に使おうとするより、攻撃のバリエーションを増やすことが時間を含めた棋力向上に繋がってくるのではないだろうか。
あとは、個人的には、3分切れ負けの廃指しは「時間の使い方」の修行としては有効であり、3分切れ負けで当然のように寄せきれるようであれば時間切れなんて怖くないって自信にも繋がるから、さぁみんなでLet’s廃指しって思ったりもする(笑)
それでは、脱初心者の記事は、別のテーマでまた書いてみたいと思う。とりあえず、今日はここまで!
じゃあね~~。