初めての級位者大会 2021.8.28

初めての将棋大会に参戦


将棋にハマって1年以上が経過し、ご時世もあり対面での対局が限られる毎日ですが、地元で小さな級位者大会があるという情報を手に入れたので、知らない人と対面でヒリつくような勝負をしたいと思ってエントリーしました。それから1ヶ月、将棋ウォーズ3級から2級に昇級し、月別段級位も0.XX級と1級を下回っている状況になり、最初は4戦中1勝か2勝でも・・・と考えていた気持ちが大きくなった結果、朝の時点では「優勝あるのみ!」と強く念じるほどに。

そんなわけで、初めての将棋大会に参戦として、簡単にまとめていきたいと思います。

大会概要

大まかにはこのような大会でした。

・級位者限定
・総勢16名
・平手(級の乖離が大きい場合は、下位者が先手)
・先後は振り駒
・持ち時間なし(目安45分以内の決着を目指し、30分を超えると1手30秒)
・勝敗に関わらず4戦保証

1戦目はランダムで決められる手合でしたが、2戦目以降は同じ勝数同士が当たるようになるため、徐々に全勝が減っていき、4戦目の3勝同士の対局が決勝戦であるという仕組みの対局でした。

会場は小さな集会室で、駒もプラスチック駒を手指消毒の上で使用し、180cm幅の机につき1面ずつ配置するゆとりを持った設営で、ご時世に合わせた対策を講じてでの開催という状況でした。配慮いただける環境、開催していただき誠にありがとうございました。

さて、前説はそろそろにして、全4局、どのような対局であったか覚えている限り、記録したいと思います。

対局レポート


今回は、全部でこのような手合となりました。

1局目:vs四間飛車(22歳?大学生)
2局目:vs矢倉(40代?子連れのパパ)
3局目:vs原始棒銀(9歳の少年)
4局目:vs中飛車(50代?男性)

それでは、1局目からいってみよー!

1局目:vs四間飛車(22歳?大学生)

若くてイケメン男子大学生(2級)。
席につくと同時に「リアル対局とか初なんスよ~」と話しかけてこられ、思わず「同じですわー。駒落としたらすんまへん」という会話を交わし、お互いに緊張をほぐしながら話を聞くと、今年の4月から暇になって将棋を始めたとか。しかし、2級登録。手強い相手が来たぞと身を引き締めて対局に臨みました。

若者なので勝手に振り飛車やろって考えてたら、まさに四間飛車。

▲四間飛車 vs △ミレニアム囲い

局面は進み、銀の進出を許しつつ角交換しながら玉頭に迫るも受け止められ少し息切れし、相手の攻めが突き刺さり今度は34桂馬を足がかりにミレニアムをほぼ崩されました。しかし、追い込まれるも相手も息切れし、豊富になった持ち駒を使って広い方に逃げる玉になんとか追いつき詰みまで。
初戦勝利!!

感想戦で振り返ると実は相手に5手詰みがあり、2人とも気づかずでなんとか拾えた勝ちでした。
同じ2級ということで、1手差の対局でテンションも上がり、将棋や大学の話で盛り上がりLINE交換までして次の対局へ。

2局目:vs矢倉(40代?子連れのパパ)

最初は付添やったらしいが、ドタキャン1名が居たために滑り込んだパパ将さん(3級)。
次はどうしようかなと思ってたら、対局開始で1手目を指す瞬間に26歩か76歩かで指が2往復くらいしたので、その瞬間に「こやつ居飛車やな」て気づきました(笑) 将棋ウォーズでは絶対ありえない気づきで、リアル対局は面白いですね!

▲矢倉 vs △米長流急戦矢倉

角換わり拒否の居飛車であったため、矢倉へと誘導していき相矢倉の戦型になりました。
そして、皆さんご存知かと思いますが、僕が最も得意としている「米長流急戦矢倉」、本日初披露!!
手厚く強引に駒を押し売りして攻め込んでくる急戦矢倉に相手陣はなすすべもなく崩壊しました。しかし、玉の早逃げで反対側に逃げ込まれ、また88飛車と66角が良い仕事をしておりなかなか寄りきれませんでした。しゃあなしで豊富な金銀を使って徐々に包囲を狭めていき、カウンターで自玉がピンチになるも捌き切って広い右側に逃げ出しまたも1手差で詰みまで。
2戦目勝利!!

あとあと聞くとお相手は対抗形が好きで矢倉は苦手、仕掛け方が分かりませんでしたとのこと。相居飛車になって困ってしまいましたと仰っていたので、米長流急戦矢倉は見たことなかったかもしれませんね。マニアックな戦法を用意しておくのも1つのテクニックですね!

3局目:vs原始棒銀(9歳の少年)

さて、将棋道場常連のパパ将コーズィーさんから事前に聞いてて心構え出来ました。
コーズィー「本当に少年たち鬼強いですから」
2戦2勝で昇ってきた少年(6級)は、全然6級の判断力ではありませんでした。

▲原始棒銀 vs △55角からのカウンター

しかし、覚えている戦型があまり無いのか、角交換&居玉原始棒銀で来られた所に55角打で飛車香両取りをかけると「飛車捨てるか」の一言と共に飛車を守らずに角合わせ。「飛車を取ったら、浮いてる金もらうぞ」の殴り合いへと発展しました。そして、大駒を跳ね返すのも上手で、うまく金3枚を配置され囲いを再構築されて馬を追い返されてしまいました。6級か!? とはいえ、駒得は裏切らないのと、と金製造連打で強引にこじ開け詰みまで。
3戦目勝利!!

子供の早指しが早すぎて、5分で一気に勝負つきましてオマケの1局をやって、そちらは負けました。いやー、ほんま子供強いで。見落としがぼちぼちあるからなだけで、発想力と思考スピードはめちゃくちゃ強く感じました。1年もしたら追い抜かれてそうでした。

4局目:vs中飛車(50代?男性)

トーナメント表が貼られているわけではないが、全勝同士の対局はここだけ。つまり決勝戦です。
ここまで来たら、全勝優勝して凱旋帰還するしかないと思い臨んだ最後の対局。

▲中飛車 vs △こいなぎ流右玉

最近、対中飛車で仕込んできているこいなぎ流右玉で優勝を目指して対局開始! 途中、玉が右に行った瞬間に「そっちなの!?」ってめちゃくちゃビックリされたので、この瞬間に勝利を確信しました。
局面は進み、玉頭に突き刺さった飛車と開き王手で成りこんだ馬で挟撃して詰めろ連発するも、金銀を惜しみなく使い天空の城ラピュタを構築するお相手、ひたすら攻め続けるも対局時計を持ち出され30秒将棋に。

決勝戦敗退

無念ですが、こちらの投了で対局終了でした。あからさまな敗着はありませんでしが、すべて受け止められ持ち駒がなくなった所で投了しました。時間が無かったのもありますが、こちらの陣地はまったく手つかずでも豊富な持ち駒の攻めを受けきってカウンターをする気力は息切れしてしまいました。複雑なぶつかり方をしたため、なんとなく局面は覚えているものの、手の流れが思い出せません。
本当に悔しいです。
お相手は、対人対局はやったことがなく、ひたすら激指でCPU対局しかしてないそうです。お相手は3級登録でしたが、もっと強く感じました。

まとめ

結果は、準優勝でした。
まずまずの結果には満足ですが、一番最後に負けて終わるのって悔しさが普通より何倍もありませんか? めちゃくちゃ悔しいです。
全体的に、序盤は満足できる所までしっかりと駒組み出来、中盤で駒得を重ねて優勢を勝ち取り、どの対局も優勢の状態で攻め続けての勝利でした。最終戦もほぼ勝ってて、周りの人は全員勝負決まったと思っていたらしいですが、何があったか分からないままほぐれてしまいましたねという感じで負けてしまったのが余計に悔しいです。サッカーならボールポゼッション90%OVERで、ずっと相手陣地で戦ってましたよ!

ただし、あまり駒得した局面になることが少ないからか、駒得してから詰みまでの速い攻めが見いだせず、どの勝利も一手差となる接戦でした。引き続き、谷川先生の「光速の寄せ」や森先生「寄せが見える本」金子先生「寄せの手筋200」を繰り返していきたいと思います。

最後になりますが、やはり対面の対局は楽しいですし、感想戦も話がはずみますからこのような場に気軽に参加できるような世界に早くなってほしいと強く願います。
機会がありましたら、これをお読みになっている皆さんと顔を突き合わせて対局したいものです。
友だちになった大学生とも情報交換しながら、対局参加しましょうと約束もしたので、コツコツと強くなりながら大会などに参加していきたいと思います。

長くなりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また、大会に参加することがありましたら、レポートとしてまとめたいと思います。

本日の大会の運営および参加された皆様、こちらのブログを読んでくださった全ての皆様に感謝申し上げて締めくくりたいと思います。
ありがとうございました!!

じゃあね~。

P.S.
そいや、景品に本をもらいました。
これで戦型マニアが捗るぞ~。

http://www.sham-o.rash.jp/?page_id=503